2017年3月9日木曜日

第6回木の駅サミットin岡崎開催


平成29年3月3日(金)~4日(土)、愛知県岡崎市の愛知県野外教育センターにて「第6回木の駅サミットin岡崎」が開催されました。


木の駅サミットは全国各地で木の駅に取り組んでいる・あるいはこれから取り組もうとしている方の情報交換会です。今年度は額田木の駅プロジェクトがホストとなり実施しました。
始めのプログラムは現地視察。間伐を行ったことでミツマタが広がった群生地と、木下町の土場を見学しました。

会場に戻ったら開会式です。岡崎市長の内田様、市議長の原田様、市議の荻野秀範様も駆けつけてくださいました。


木の駅アドバイザーの丹羽健司氏より、これまでの木の駅サミットの経緯と今回の趣旨について説明。既に全国で100地域くらいで木の駅が動いている、あるいは始まろうとしているそうです。


続いては各木の駅の紹介&情報交換を行いました。今回は「おもしろパク覧会」と称し、各団体がブースを設けてのぼりやチラシ、独自のグッズなど様々な展示を行いました。良いところはどんどんお互いに真似しあうのが木の駅スタイルです。


あちこちのテーブルで話に花が咲きます。木の販路、事務局運営、技術&安全管理、境界調査など、課題だらけだからこそ話題は尽きません。

そのまま夜の懇親会に突入。ベテラン林業家、素人山主、地域おこし協力隊、行政、ボランティア団体など、立場も地域も年齢もごちゃごちゃですが、真剣な議論で会場は熱気に満ちていました。
二日目の早朝プログラムは「間伐こもれび会」の自作したウィンチによる搬出デモ。機械がないと出せない→機械が高くて買えない→じゃあ自分たちで作ってしまえ!と耕運機を改造して自作のウィンチを作ってしまいました。これには皆さんビックリ!

二日目は分科会を行いました。今回のサミットはIターンや地域おこし協力隊といった若者・ヨソモノと木の駅の関係がテーマです。各地から集まった地域おこし協力隊や若者・移住者限定の分科会では普段の悩みやどうやって田舎で生業を創り出していくかなど、真剣な意見交換が行われました。



最後は全体での共有。各地のノウハウや悩み、そしてこんな方法があるのではという可能性など議論は尽きることが無く、メモ書きの板書はすぐに一杯になりました。








2日目は昼で解散となりましたが、午後からはオプションプログラム。みかわエコ薪の倉庫の見学&地元の美林見学チームと、ウッドデザインパーク見学チームに分かれて視察を行いました。

あっという間に二日間が終わりました。サミット冒頭、丹羽氏より示された山主の抱える5重苦…境界、知識、技術、評価、売り方という課題は木の駅に留まらないとても大きな問題で、この二日間だけですぐに解決が出るものではありません。あとは各自が各地に今回の学びを持ち帰り、知恵と工夫で少しずつチャレンジしていくしかないのでしょう。

山仕事と同じで、大変なことは1人でやれば苦しくなりますが、みんなでやれば面白くなるものです。木の駅は地域の山の仲間づくりであるように、木の駅サミットは全国の山の仲間づくりの場です。今回のサミットで生まれたつながりが、木の駅の、そして全国各地の山と地域の新たな活力につながることを期待します。

最後に、遠路はるばるご来場いただいた皆様、そしてサミット実施に協力いただいた皆様にあらためて御礼申し上げます。ありがとうございました、また会いましょう!

(額田木の駅プロジェクト・唐澤)

3月4日付 中日新聞

3月5日付 読売新聞


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